今日は前回紹介した水草育成、ストック用水槽に使用している底床材「ブルカミアD」の一カ月使用レビューをお届けします。
この水槽で使用している器具や導入している生体、水草は前回の記事紹介しています。失敗の少ない初心者向けの構成になっていますのでこちらも併せてご覧ください。
今回紹介する商品はこちらです。
Contents
ブルカミアの紹介
ブルカミアとは?
ブルカミアは、HIROSEのオリジナル底床ろ過材(いわゆるソイル)です。「底面フィルター」と併用することで、非常に高いろ過能力と水質安定能力を発揮し、多くの観賞魚・水草の飼育に適した水質を維持します。
ヒロセペット公式HPより引用
ブルカミアはいわゆる吸着系ソイルに分類される底床材です。
ソイルに無数の小さな孔が開いており、そこにたくさんのバクテリアを住み着かせることによって強力な生物ろ過の役割をします。
ブルカミアのDとGの違い
ブルカミアには「ブルカミアD」と「ブルカミアG」の2種類の商品展開があります。どちらも吸着系ソイルで、水の浄化能力は変わりません。
ブルカミアD
ブルカミアDは水質を弱酸性に保つ性質があります。
多くの初心者向け熱帯魚や水草は弱酸性を好む傾向がありますので、初心者の方はこちらのブルカミアDを購入されることをオススメします。テトラ、カラシン、シグリッドなどが弱酸性を好む生体たちの一例です。
ブルカミアG
ブルカミアGは水質を中性~弱アルカリ性に保つ性質があります。
いま流行りのメダカやお祭りでとれる金魚、日本原産の淡水魚などはこちらのブルカミアGを選ばれるといいです。お子さんにお祭りでおねだりされた金魚をなるべく手をかけずに飼育したい場合などはとってもオススメです。
必要器具
ブルカミアDのろ過能力を最大限発揮させるために最低限必要な器具があります。
底面フィルター
ブルカミアはソイル自体が汚れなどをろ過するフィルター代わりになる為、ソイルの中に水を循環させてあげる底面フィルターというものが必要になります。
値段はすごく安くて、近所のホームセンターなどでも販売していますので入手性は抜群かと思います。
おすすめは前回も紹介したGEXのマルチベースフィルターです。
詳しくレビューした記事もありますので合わせてご覧ください
水中ポンプ または エアポンプ
底面フィルターにつなげてソイル内に水を循環させてあげるために必要になります。
方式は水中ポンプ方式とエアポンプ方式の2種類があります。ヒロセペット公式では水中ポンプ仕様を推奨しているようです。
GEXのマルチベースフィルターであれば、水中ポンプとの接続部分がゴム製になっていて水中ポンプ側の径が大きすぎなければ比較的柔軟にどんなポンプでもつなぐことができますよ。
ちなみにトモキチが使っている水中ポンプの径は
20.8ミリほどでした。このくらいのサイズであれば追加でフィッティングなどを用意することなく接続が可能です。
ブルカミアなどの吸着性ソイルの場合、バクテリアの活動が重要になります。水中ポンプ式で水面を適度に揺らしてあげることでも酸素の取り込みはできますが、酸欠防止にエアポンプ(いわゆるブクブク)は用意しておいた方が安心だと思います。
必要な器具は以上です。水中ポンプも底面フィルターもとても安いので初心者の方にも手が出しやすいのは大きなメリットですね。
セット方法
セット方法はすごく簡単です。
1、底面フィルターを水槽サイズに合わせて敷き詰めて水中ポンプを接続する
底面フィルターは一度水槽を立ち上げてしまうとリセットまでの間メンテナンスはできなくなりますのでポンプが緩くないかなどよく確認しましょう!
2、ソイルを5~6cmほど平らに敷き詰める
この平らにというところがポイントです。レイアウト水槽のようにソイルの厚い部分や薄い部分があると水の循環にムラができてしまう為あくまでも平らに。こうすることで底床材全体をまんべんなくろ過フィルターとして使用できるためブルカミアのメリットを最大限に利用することができます。
3、水をソイルスレスレまで注水してから水草を植える
水草は注水前に植えて大丈夫です。植えやすくするためにソイルギリギリまで水で湿らせてあげると抜けてこず植えやすいです。
4、水道水を水槽一杯まで注水して12時間待つ
注水直後~10時間程度はブルカミアの効果で水道水の水質が激しく変化しますのでお魚の導入は控えた方がいいです。
5、水合わせをしてお魚を導入すれば完成
きちんと水合わせをしてあげればお魚の導入が可能です。他のソイルに比べて驚異的な速さです。
以上が水槽のセット方法です。難しいことも特になかったと思いますが、平らにソイルを敷き詰める必要があるので凝った凹凸のあるレイアウトなんかに挑戦したい方にはちょっと向かないソイルかもしれません。
一カ月使用した感想
説明した通りこの水槽は水替えをせず、蒸発してしまった分を足し水するのみで管理しています。
立ち上げ初期の様子
立ち上げ一日目3~4時間ほど水を回した状態です。
この時点で水はピカピカの透明です。最初からここまで綺麗だと楽しくなっちゃいますね。
立ち上げ初期はエアレーションは24時間稼働していました。
バクテリアの定着が非常に速いので現在は夜間照明消灯後のみのエアレーションにしています。
立ち上げ一カ月後の様子
この写真が一か月後です。
いくつか追加導入した水草もありますが、上の写真と比べてわかる通りロタラなどの成長は目覚ましく、切っては差し戻してを繰り返してどんどん密度が濃くなっています。
前景草のヘアグラスも上だけで見るとそこまで増えていないように見えますが地中深くまでランナーを伸ばしてどんどん新芽を付けていっているのが確認できます。
水槽の側面や水中ポンプなどには多少コケが生えだしましたが、サッと拭き取れば問題ないくらいの量です。
導入しているエビやプラティも一匹も落ちることなく元気に生活しています。
水替えなしの足し水のみで生体も水草もここまで育成していけるのは正直驚きです。
水の透明度もいつみてもキラッキラなので観察していて楽しい水槽です。
ここで育成した水草をすこしづつメイン水槽に移植しながら維持しています。
いいとこわるいとこ
・管理が楽すぎる。
水替えも不要となればこの水槽はほぼ放置(笑)管理というほどのことはしなくてOKです。初心者さんや小さいお子さんなどにもオススメです。
・水が出来上がるのが早い
通常のソイルだと亜硝酸というお魚にとって有害な物質が検出されなくなる1週間~2週間の間はお魚の導入は基本的にはできないので待ちきれない方にはとてもオススメ!
・水草が結構育つ
栄養系ソイルではないですが、水質悪化が原因のコケ大量発生などがないため、水草の光合成が邪魔されにくく水草育成の難易度がグッと下がっているように感じました。
・レイアウトの自由度は低い
このソイルは平らに敷き詰めることで本来の効果を発揮するので凹凸のあったりなどレイアウトを凝りたい方には向かないソイルだと思います。
・色が一択
ソイルの色は薄い茶色のみです。他のソイルだとジェットブラックなどカラーバリエーションがあったりするので好まない色だったら×ですね。
まとめ
今回は高性能吸着系ソイルの「ブルカミアD」を紹介してみましたがいかがでしたか?
デメリットももちろんありますが全体的にみると非常に優秀なソイルだと思います。
個人的にこのソイルが向いていると思うのは
・初心者でコケ対策や水替えなど面倒な事は無しにして水槽を始めてみたい。
・小さなお子さんの初めてのアクアリウム、夏休み冬休みの自由研究
・レイアウトを気にする必要のない水草育成、ストック用水槽を立ち上げたい方
だと思います。
特に小さなお子様には命の大切さや植物の育ち方、目に見てわかる光合成の仕組み、ちょっとした工夫で成功する喜びなどを学ぶことができる為、非常に優秀な教材になりえるのではないかと思います。
ぜひ気になった方はチェックしてみてくださいね!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ためになった!このソイル気になっていた!っていう方はぜひコメントとシェア宜しくお願いします。
今日は以上です!
BYE!!!