ミスト式水上葉栽培とは?
水草には前回のように水を張った水槽に直接水草を植えて水中は状態で育成する方法が一般的です。
しかしこの場合水草がうまく根付かなかったり浮いてしまったりコケやカビにやられてしまうなど難易度があがってしまう場合があります。
そこで、水を完全に張ってしまうのではなくソイルがしめるほどまでにとどめて葉は水上で育ててしまおうという方式がミスト式栽培です。
ミスト式最大のメリットは水槽立ち上げ初期の富栄養によるコケや水草の浮き、水質が合わないことによる根付きの悪さなどなどを完全スルー出来るところです。
さらにはコケ発生のリスクがすくないため通常よりも長時間照明を当てられることで水草の生長を早めることもできるわけです。
ただし、もちろんデメリットも多少はあります。
メリットデメリットをまとめました。
・立ち上げ初期のコケに悩まない!
水を張っていないため立ち上げ初期に頻発する茶コケなどに悩まされない!さらに注水時点で水草が繁茂した状態なので栄養がそこまで余らない為コケのでずらい水槽になります。
・初期の水かえが必要ない!
これも上記とほぼ同じ理由ですが、立ち上げ初期の富栄養状態をスルーできるので頻繁に水替えをしなくちゃならないなんてことがなくなります。水草を植栽して水をそそいで密閉すればあとはひたすら放置でいいので管理が楽ですね。
・CO2もフィルターも必要ない!
水中じゃないわけですから、CO2添加やフィルターの設置などが必要ありません。非常に経済的ですね。
・水草の浮き、根付きの悪さに悩まない!
絨毯状の前景草の悩みとしてはすぐに抜けて浮いてきてしまう事が多いのですが十分に根付いてから注水しますのでそこまで気にしなくてもよくなり難易度がグッっと下がります。流木に活着させるモスなども同様に非常に楽に活着させることが可能になります。
・ひたすら放置だからつまんない。
初めての水槽といえばすぐお魚入れたい。いろいろいじりたい。お世話したいって思うのが普通かと思います。この方法だとセット完了後は1~2ヶ月放置。何もしない状態になるので他に水槽がない場合にはひたすら暇。ってことになります。
・カビが生えるリスクがある。
常に湿った状態にしておくのでカビが生えることがあります。そのためちょくちょく確認はしなくてはなりません。
・温度管理が大変。
水を張っている状態であればヒーターなどで温度管理が可能ですが、ミスト式となるとエアコンを使っての温度管理になってしまうため電気代がばかになりません。春や秋であればそこまで大変じゃないですね。
・水中葉しかもたない水草は不可。
当然ですが、水上葉と水中葉それぞれに変化させられる水草しかこの方式はつかえません。
このようにそれぞれメリットデメリットがあるので自分の環境や季節に合わせてどちらの方式で立ち上げるかを選択するといいですね。
ボトリウムで立ち上げてみる。
今回は前回溶けたウォーターローンのリベンジで購入したものを保険として小さなボトリウムで水上葉栽培をしてみようと思います。
使うソイルは草原レイアウトでも使用したリーフプロソイルのあまりです。
このソイルは別記事で詳しくレビューしていますのでよろしければ合わせてご覧ください。
ソイルを入れる
ある程度ソイルの深さがあったほうが水草の根付きがいいだろうと思い、ボトルに1/3ほどソイルを入れました。
肥料を入れる。
ソイルを入れたら次は肥料を入れていきます。
通常の水槽であればコケだらけになってしまうところですがミスト式であればコケ発生リスクも少ないであろうと思い、肥料を入れることにしました。
今回使った肥料はテトラ イニシャルスティックです。
湿らせる程度に注水
今回はミスト式なのですべては注水せずソイルを湿らせる程度に水を入れていきます。
水を入れる前に水草にダメージを与えない為にカルキ抜きをしておきます。
カルキ抜きをしたら注水していきます。
水量が多かった場合は水草植栽後にスポイトで水を抜いておきます。
水草の準備
今回植えるのがこちらのリベンジウォーターローン
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今回は全体的に色が薄くて状態があまりよくないものが届きました。
こういう場合にもミスト式を選択すれば枯れたり溶けてしまうリスクを少しでも回避することができるのでいいですね。
培養ゼリーはカビの発生原因になるのでよく水道水で洗い流しておきます。
水中よりもカビ発生のリスクは高いのでここだけは気を付けて準備しておくことで成功率を高めることができます。
前回草原レイアウトでは多めの束でまとめて植えて失敗してしまったので今回はなるべく細かく束分けをしてチャレンジしてみることにしました。
植栽
通常の水槽に植栽するのと同様に水草を植えていきます。田植え感覚ですね。
ボトリウムはこういう口が大きく開いているボトルを選ぶと植栽がしやすいです。
また、蓋の部分も透明のガラス製がいいですが、売っていなければ上からラップをすることでも湿気を保つことができます。
完成!
植栽が完了したらボトルがびちゃびちゃになるくらい霧吹きをして完成!
水が少し多かったのでスポイトでいい水位になるまで抜いてあげました。
三日後
まだまだ変化は見られないですね。
カビ対策
ミスト式の弱点としてカビ発生にだけは気を使わなくてはいけません。
ガビは湿度と気温が高い場所で発生することがおおく、ミスト式ではその条件がどうしても揃ってしまうためです。
カビ予防にはテラリウムなどでも使われるこちらのリキットタイプのスプレーがオススメです。
カビが発生してしまった場合にはピンセットなどで除去したり、場合によってはついてしまった葉カットすることで繁殖を防ぐことができます。
まとめ
今回はミスト式での水上葉育成を紹介してみましたがいかがでしたか?
水中で育てるよりも格段に難易度が下がるのでともきちも保険としてウォーターローンの一部を水上葉栽培で育ててみることにしました。
実際に水槽に植えたものとの生長具合の比較なども併せて今後紹介していきますので是非また遊びに来てくださいね!
今度こそうまくいってくれよ!ウォーーーーターーーローーーーーーーン!!!
BYE!!